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日本代表勝ったーっ!!

  • 2009/03/24(火) 15:15:39

侍ジャパンの勝利!
もう授業中気が気じゃなかった私.
延長戦にもつれ込んで料理どころじゃなかった私.
野球にこんなにハマるとは予想外でありました.
テレビすらないマイルーム,サンスポのWebサイトで速報をチェック.
文字情報だけでこんなに面白いとは.
今までの不振を全部吹っ飛ばしてしまうようなイチローの勝ち越し打.
なんてオイシイところを.
理屈はどうあれ,感動をありがとう侍ジャパン



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よく遊び,よく遊ぶ

  • 2009/03/23(月) 17:17:14

またもや数日遅れの日記であります.先日のロンドン交響楽団の演奏の翌日,同時刻に同じ場所に現れるA氏.二日続けてクラシックの演奏会に出没.衝動,というやつでしょうか.
その日,金曜の夜は"Academy of Ancient Music"と称してブランデンブルグ協奏曲を全曲.いやぁ,生チェンバロの音最高でした.バッハとかバロックと言うとやや堅苦しいイメージがあるようですが,この演奏者達が実に楽しそうに弾くわけでして.曰く,バッハは思われているよりもずっとイージーリスニングなんだよ,とか.
さすがにブランデンブルグ全曲は長かったですが,随分と楽しい夜になりました.はやり生の演奏はいいですね.バイオリンが本当にバイオリンの音がする.譜をめくる音もすれば,靴底が舞台を擦る音も聞こえる.
せっかくのライブだからと見て楽しむ方では,舞台衣装が面白い.オーケストラ団員の服装もまた独特のものがある.男性は実にカッコ良くホワイトタイをキメているし,女性は言わずもがな,楽器を構えたドレス姿がとても美しい.文化と文明の交差するなんとも贅沢な夜です.
さすがに翌土曜日はへばったのか一回休み.続く日曜,つまりは今日はLAまでWBCを見に一走り.実はBody Worldへ訪れた後にSan DiegoでWBC日韓戦を見ておりました.野球を見た事は無かったのですが,いざ見てみるとこれは面白いぞ,という事になり友人を誘って勢いでLAまで.
イチローも松坂もテレビや写真でしか見た事の無いプロが目の前で野球をしている光景というのは,自分が思っていたものよりもずっと凄まじかった.会場の熱気も,フィールドにかかるプレッシャーも,期待も,とてもではないけど普通の人に凌ぎきれるものでは無いな,と.
野球が全くわからなくても,フィールドから伝わってくる緊張感というのも凄かった.野球のプロと言われても今ひとつピンとこなかったけれども,今になってプロとはこういう事なのか,と少しわかった気がする.とにかく圧倒される,そんな世界
_IGP8869.jpg
アメリカならではの,フィールドまで本当に手が届きそうな観客席もそれを後押ししていただろう.文字通り手が届きそう.300mmでもピッチャーをフレームいっぱいに捉える事が出来る.まったく,なんというゼイタク,である.実はいろんな選手の写真も二日で千枚以上,動画も撮りに撮ったりたんまり在庫があるのですが,肖像権の関係でそのままブログに載せる事が出来ません.この感動を言葉でしか表せないとは,なんと惜しい!
残念ながら明日の決勝は思いっきり生物のクラスとかぶるので行けない.だがここまで来たからには侍ジャパンには優勝してもらうしかない.明日の授業中の僕の集中度は限りなくゼロに近い,かもしれない.嗚呼,ダメ学生
そういえば,初めてイチローを見た時に思った事が一つ.写真で見るよりカッコいい.Photoshop全盛のこの時代に,写真で見るよりカッコいい人というのは衝撃でした.世の中は広いですね.



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ロンドン交響楽団+ゲルギエフ+勢い=タダ

  • 2009/03/22(日) 08:21:33

後回しにしていた物理のLabレポートの仕上げと,平行して後輩たちへの祝辞を考えていたら結局ろくに寝られなかった水曜の夜,もとい木曜の明け方.続く木曜日の朝,いつにも増して睡眠不足の眠い頭を抱えながら,用事があったのでいつもより早めにキャンパスへと向かう.道中ラジオを聞いていると,なんと同日夜にロンドン交響楽団がOrange County Performing Arts Centerに来るというじゃありませんか!眠気吹っ飛ぶ.
開演は夜の8時,授業が終わるのは6時前後.カレッジから会場までは渋滞を考えなければ1時間ちょっと.これは行くしかない.というわけで手早く物理の実験を済ませて,予定より早めにキャンパスを後に.
さすがにカレッジに行くような格好で行くのは気が引けるので,ジャケットを紺ブレにして足下もチェンジ.紺のブレザーというのは実に便利なものです.ついでに会場の電話番号を調べてチケットの残数を聞いてみると40余で,更に会場での対面販売しか行っていないとの事.間に合うか?と思いつつ会場へ急いでみると案の定売り切れ.ゲルギエフは気になっていたし,曲目もベートーヴェンのピアノ協奏曲5番にプロコフィエフの交響曲5番と,特にプロコフィエフが聞きたかったのでリターン待ちで粘る事に.
そうして入り口付近でフラフラする事数分,"Are you looking for a ticket?"息子が急に来れなくなったから一枚譲りますよ,と初老の夫婦からお声が.何という幸運.さすがにタダでは悪いからと話してみるものの,どうせ来れないんだからいいよ,と言うのでそのまま譲り受ける事に.仕方が無いので,このご恩はいつか他の誰かに同じ事をする事でかえさせて頂きます.しかしこんな組み合わせの演奏会タダに見合うタダなんて僕に思いつくんでしょうか.
さて期待の演奏ですが,初めての会場という事もあってベートーヴェンは割と無難に聞いていましたが,凄かったのがプロコフィエフゲルギエフプロコフィエフに力を入れているからと,かなりの期待をしていたけれども,それを完全に上回る音楽でした.
実はプロコフィエフを聴きにいった理由は他でもない,CDでしか聴いた事のないこの作曲家の音楽は,まだ一度も最初から最後まで聴こえた事が無いんです.音楽を音楽として理解するには,僕にはロマン派あたりまでが丁度良いようで,20世紀の作曲家はその音楽を理解するのに結構苦労します.平たく言うと,聴いていてもあまり面白く無いわけです.ではなんでまたS席が3万円,一番安いところでも5千円もするようなコンサートでそんな面白く無いものに期待をするのでしょうか.
好き嫌いはいけません,なんて小さい頃に良く言われていた気がしますが,嫌いは少ない方が良いのはそうですが,好きなものは多い方がいいと思うんです.また世の中には食わず嫌い,という言葉もあります.
たかだか四半世紀程度しか生きていない人間の経験則ですが,得てして嫌いなものが嫌いなのは,それに対する知識や理解が不足しているがために起こります.知るだけ知って,わかるだけわかって,それでも好きになれないのであれば,それもまた致し方ない事かもしれません.今度は時間と自分の変化に期待しましょう.
ゲルギエフは僕があまり好きではなかったプロコフィエフをよく研究して,演奏して知っているプロです.だからこそ期待するのでしょう.自分の価値観の変わる程の演奏を.そして見事にやってくれました.一つわかったのは,プロコフィエフはCDでは,スピーカーからの音では全く足りないということです.ホール自体を楽器として使っているような演奏では当然の事かもしれません.でもその当然を予測するのと体験するのとでは,やはり差がある,という事です.



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Body Worldsへ

  • 2009/03/21(土) 19:48:14

さて,火曜の午後から物理の授業をサボって現実逃避していたA氏ですが,肝心の行き先はと言いますと今San Diegoで行われているBody Worlds.はい,物理をさぼって生物というオチで.
さてそのBody Worldsですが,先日のSlumdog Millionaireよろしく今度は生物のインストラクターから紹介されたもの.名前からして解剖,人体の展示かと思いきや,入ってみてビックリ.テーマに沿って体のいたるところを解剖された死体がポーズをとっている.体の一部分ではない.頭から足の先まで,皮膚が無い事をのぞけば,ほぼ完全な人体である.
あまりにも現実離れしたその光景に,展示の内容にもまして,それを可能にした技術,倫理的な側面を考えさせられる.
単純に生物学的に,体の仕組みを学ぶには適当な手法の一つなのかもしれない.筋肉などはそれこそ動きのあるポーズで見て始めてその働きが視覚的に見えるのは言うまでもなく,関節なども同じくだ.こういう感覚は知的好奇心と呼ばれるところから来るのだろう.
一方で,上半身を頭から前後に開かれて内蔵とその周りの骨格,筋肉が見えるようにしてあったドナーはどこか,ピエール・カルダンの服をモチーフとしているようにすら思えた.モチーフが人体という範囲を超えていたと感じた展示はこれだけではない.背中の筋肉を切り開いて,羽根のように広げてAngelと名付けたり,腹の筋肉を剥がして前に垂れかけてバレリーナの衣装のように見立て,ポーズをつけてバレエダンサーと名付けたものもあった.
あるいは,体のある面から対応する面まで貫通する切り込みを入れて,引き出しのようにその切り出された部分を出し入れする演出は果たして必要か,とも考える.中には人体爆発と称して,文字通り木っ端微塵に細かく分けられたパーツをバラバラに上からワイヤーで吊るしてある展示もあった.また,これらのポーズをとっているドナーには全て,義眼と皮膚の無い顔には不自然である筈の綺麗な眉毛,そして爽やかに表情のついた口が備わっていた.
一応,僕の目からは,これらの展示は単に芸術性を追求しただけのものではなく,生物学的に意味のある解剖内容と,それに適応したテーマと高度に組み合わされた結果である事を付け足しておく.単に仕事のクオリティだけを見るのなら,それは極めて高い.例えば脳とそこから伸びる背中の神経系を露出したドナーは,ロダンの考える人を思わせるポーズであった.
ドナーになった人々の理由はそれぞれだろう.もちろん,死んだ理由も.僕が感じた事はどうあれ,学術的な貢献はあるだろうし,そうして自らの体を提供された方々への敬意だけは忘れたく無い.思わず両の手を合わせたくなるのは日本人だから,だけというわけでもあるまい.
しかし同時に,例えば五ヶ月の胎児を抱えた母体が,その内蔵を切り開かれて胎児まで良く見えるようにしてある展示を見た時など,言い知れぬ感想を覚えた.
誰かが言った,"Science without religion is lame, religion without science is blind",宗教無しの科学は足が不自由であり,科学無しの宗教は眼が見えない,と.アインシュタインの言葉だったか.



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無題

  • 2009/03/18(水) 18:41:22

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ただいま午前二時を過ぎたところ.ようやく帰宅.
負けたあああああ!!!!!!
詳細はまた明日.
おやすみなさい.



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たまには静かなところでポケーッと空を眺めながら養生したい

  • 2009/03/16(月) 15:04:53

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お疲れです.身も蓋もなく,お疲れですAlbertさん.
どれくらいお疲れって車をドライブしている間ずっとプーランクのオルガン協奏曲第三楽章が頭の中で鳴り止まないぐらいお疲れです.
わかりにくいですね.ふと気を抜いた瞬間にワルキューレの騎行が歌詞付きで流れるような感じです.通常よく使われる歌詞無しの演奏会形式だと単に勇壮さが強調されがちなのですが,歌詞が付いたとたんに狂気が見えるアレです.
日々の生活にロマンが足りない!いつ見上げても星の無いLAの空を見ているよう.ロマンが枯れているのは僕が見ている世界かそれとも世界を見ている僕なのか.
これでは面白く無いので,この風邪気味の体調を何とかして,景気付けに火曜日に物理のクラスをサボってSan Diegoまでドライブして来ます.恐らくちょっと生々しくなる詳細は事が済んでから......



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"Good Bye, Lenin!"

  • 2009/03/11(水) 16:54:20

先日Slumdog Millionaireを観たのと前後して,Geographyのクラス内でも近代ドイツをテキストからやる代わりに映画を観た.タイトルは"Good Bye, Lenin!",日本でもそのままグッバイ,レーニン!として2004年に公開されたもの.
ベルリンの壁とその崩壊に翻弄される東ドイツの家族を描いたもので,本国ドイツではかなりヒットしたとかしなかったとか.よくよく考えるとベルリンの壁崩壊は,壁の与える戦後という印象と相まってやけに昔の事に感じるけれども,実はついこの前の事であり,生き証人もたくさんいる内にこういう作品が公開され大ヒットする事に,彼の地の人々の想うところを垣間見る.
観るだけじゃダメですよ,と課題で簡単なエッセイを書いて出す事になっているのだけれども,明らかに与えられた質問に全部答えていると字数制限を超えてしまう.それとも箇条書き程度の品質で楽して良いという事なのだろうか.計画的に事を運べる内は,例えCollegeの課題と言えど品質調整は必要なのである.
大げさかもしれないけれども,逆を言えばこんな簡単なところで仕事の品質を自分でコントロール出来ないようでは,そもそも問題外である.Collegeや他の高等教育機関を出る事で証明される事は,何も学力だけではない.むしろ,決まった時間にキャンパスへ行き,与えられた仕事をこなし,結果を出して来たという実積が大事なのである.その人間が社会的に同程度までは使える事の保証とでも言うべきだろうか.
近頃何本かの映画を観て思うところがある.自分の目は節穴か?と.新しい発見がある事は喜ばしいけれども,それは今まで見逃していた事が多々ある事を意味する.オペラもそうだ.随分と薄情な聴き方をしていたもんだと思う.食べ物にも筆記具にも言語にも料理にも靴にも機械にも服にも,ありとあらゆるものに対してそう感じる.
これを2年ちょっと留学した事の成果であると捉えれば,視点が広がったとでも言ってしまえば良いのだろうけれども,ならばそれに比例して大きくなる,この延々癒えない渇きはどうしてくれようか.ああ,アツアツのかけ蕎麦が食べたい.



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風邪かしら

  • 2009/03/10(火) 18:04:54

どうもここ一週間程,頭のキレが悪い.ついでにどうも体の調子も悪い.いや頭は四六時中とこかズレている気がするといえばそんな気はするけれども.
追加して夏時間のお陰で素敵に時差ボケを満喫中.僕のように体内時計が遅れるのは楽だけれども,早めるのはとても負担になるような問題を抱えていたりすると,夏時間に移る時のたった1時間も意外とバカにならないのである.実際,人によって,睡眠障害などの症状の出方次第では,かなりの負担を伴う事もあるようだ.
気分が悪いからと寝付こうにもなかなか寝付けず,いつもより1時間早い時計を見ながら,仕方が無いのでここは渋々風邪薬に頼る事にする.風邪薬というとさも風邪を治す働きをしそうなものだけれども,基本的に頓服に直接的な治癒効果は無い.むしろ解熱剤などは自然治癒効果を下げる可能性がある.いつも風邪を治しているのは薬ではなく自己免疫である.ついでに風邪に対してその治癒を目的として抗生物質を投与するのもほぼ無意味な行為だ.あれはあくまで抗菌剤であって,ウィルスが主な原因である風邪には効果が期待できない.むしろ耐性菌を増やすのに一役買ってしまう.
風邪薬は症状を抑えて楽にするのが目的であって,要は感覚を鈍くしたりしてそれを実現しているわけだ.むしろそれが目的とする効能である.従って服用後には運転を控えるように,なんて書いてある.全く,薬というのは薬という名前だけで選んではいけないものである.
ああ,貴重な寝る時間を削って一体何をしているのでしょうか.いやいや,木曜のテストに向けてどうやって体力配分しようか考えてるんです.前回と同じなら,恐らく4時間強座りっぱなしの耐久テストになりますし.科目は物理です.物理テストだけど,確かに物理面で厳しかったよね,なんてジョークを前回は学生間で言ったりしてましたが.
問題のテストは8問しか無い上に,100点取る為には内6問を選択して解けば良いだけで,残った2問はあくまでオマケ的なもの.しかし,それぞれの問題への点数上限にバラツキがあり,実際の合計点は単純に数値の高いものから6問を合計したものになる為,8問全部解けば簡単な問題で足場を固めておいた上で100点超も狙える,という微妙なバランスとなっております.
8問中6問とか,こうして書くと毎週クイズで30問は最低出されるクラスにしては,随分と楽なテストに思えます.ただその8問それぞれが,多いものではパートJまであるという事を除いては.いやいや,これって問題数よりも1問中のパート数の方が多くないですか?物理学者お得意のジョーク?ハッハッハ……そんなこんなで前回それなりに体力を消耗した事もあり手応えも悪かったので,テスト直後に次はもっといい点数取るよと教授を前に言い切ってから翌週帰って来たテストを見ると98点.口は災いの元ですね.次は99点以上という事ですか.誰も100点を取った事が無いと言われるあのクラスでは随分と冒険をしているような.
何というか,風邪をひくなり,疲れるなり,調子が悪くなるとろれつの回らないウンチクやら下手な冗談が増えるアルバートさんです.あっ,そいういえば今週水曜日にはAGSでHonors Club相手にソフトボールの試合をするとかしないとかいう話があったような……



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寝ている間に一時間飛んでった

  • 2009/03/09(月) 05:54:15

朝,いつもと同じ時間に起きた.起きたはずなのに,時計は一時間先の時刻を示している.でも僕は間違い無くいつもと同じ時間に起きた.
そう,今日から夏時間になるお陰で,夜中の2時を飛ばして3時にするという事が僕が寝ている間に世間では起こっていたのである!文字通り寝ている間に一時間飛んでいった.
夏時間が終わる頃には一日に2時が二回来る事で1時間特をするわけだから,プラスマイナスゼロじゃないかと言う人もいるけれども,僕の経験則では1日が1時間足りない事に費やすエナジーは,1日が1時間長い事によって得るエナジーよりも膨大である.
そもそもこの夏時間,日の出ている間に働く事で光熱費を節約出来る,省エネに繋がり,経済効果があると言われているけれども,それはあくまで冷房がここまで普及していなかった半世紀前の話.今は逆に暑い時間に仕事してガンガン冷房を使うわけだから,本当に省エネかどうかは疑ってかからなければならないところなのだけれども,実際にいくつかの試算はあれど,この風習を見直す程の決定的なものはまだ無い.ありとあらゆる社会システムが既にこのやり方を前提に構築されているのを,今更変更するのは大変にめんどくさい事なのだ.
これとは全く異なる方法を取っているのがスペイン語圏に見られるシエスタ.どうせ一般的なサーカディアンリズムでは丁度活性も下がる事だし,暑い時間には働きませんという何とも合理的な手法.冷房があまり好きではない僕にはこっちの方が合っている気がする.



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Slumdog Millionaireを観て来た

  • 2009/03/08(日) 18:47:13

珍しく映画館に足を運んでまいりました.独りポツーンと映画を観ていると,とてもロンリーな気分になりそうなので,独りで映画館なんぞ行くもんじゃない,が日頃のポリシーなのですが,GeographyのクラスでExtra creditが貰えるというので,欲に目がくらんでしまったのが原因です.このように欲に溺れた人間は楽をする為の苦労は厭わないのです.
観て来たのはオスカーで何かと話題のSlumdog MillionaireアメリカでのGeographyのクラスという事で,インドを舞台として,かつ近年のその急速な変化を捉えた映画なので,丁度良い題材だったのでしょう.
さて,もちろん,ただ楽しむ為に観て来たのではなく,能動的に観て来たわけですから,これからこの記事で,この映画についてある事無い事書きます.ネタバレどころかシンボル,コンセプトからテーマ,エンディングの意味まで僕の理解する範囲で骨の髄までバレバレですので,その手の記事を好まれない方はご注意ください.逆に骨の髄までしゃぶり尽くしたい方は,これを見てからでも楽しめる映画だとは思いますが,念のために.
この映画,オスカーを取っただけあって,何の予備知識が無くともラブストーリーや単に娯楽として楽しめますが,もちろんインドに関する情報があれば,尚楽しめます.
実は上にも書いた通り単に課題で指定されたから観に行っただけで,よってトレイラーはおろか,事前の情報は皆無の状態でした.しかし今改めてポスター等を見ると自ら壮大にネタバレしていますね.これはポスター見ちゃったら結末がわかるではありませんか.最も別の方向からは,歌って踊るインド映画に不幸な結末は似合わない,という先入観から同種の結末を導く事も可能ですが.
ポスターには,"WHAT DOES IT TAKE TO FIND A LOST LOVE? A. MONEY, B. LUCK, C. SMARTS, D. DESTINY"となっており,映画本編では"Jamal Malik is one question away from winning 20 million rupees. How did he do it? A) He cheated, B) He's lucky, C) He's a genius, D) It's Written(Destiny)"という,恐らく広告の元ネタになったと思われる質問が最初に流れます.
単に言葉が違うだけで,回答についてはそれぞれのレターが基本的に同じ意味であり,かつポスターに使われている質問についてはDが最もらしい答え.暗に本編へのヒントを示しているわけです.更に言うならば,キリスト教圏では"It is written"というセンテンスには選ぶに相応しい十分な意味がある.
そもそもこれは"It is written, 'Man shall not live by bread alone, but by every word that proceeds from the mouth of God.'"というマタイによる福音書の4章4節から取られており,"It is written"の後ろに続くのは神による言葉である.然るべくして,"It is written"と書いて"DESTINY",運命,と解釈するわけである.明らかに他の選択肢に比べて,こちらの文化圏においてこれの重要度は格別に高いので,迷わず選べる.
更にダメ押しで"Destiny"という言葉は劇中,主人公によって象徴的に何度も使われる.特にヒロインへの愛を匂わせるシーンで多用されるので,何の事前知識が無くともここはすんなりと答えが見える.ストーリーとしては二人の仲はかなり紆余曲折を経るけれども,今時珍しく本質的に単純で全編を通してこういう一つの言葉で表し続けられる愛もまた美しいものである.
単にこの作品をラブストーリーとして見た場合にはこれで十分な解釈かもしれないけけれども,せっかくなのでもう少し掘り下げてみたい.実はこの"It is written"にはまだ意味がある.それは,フィクションまたは物語だから,という意味であり,暗に制作者側がこのストーリーの含む非現実的な部分を述べている.もっとも,それでも尚この作品は非現実的だと言う評論家は出てくるだろうけれども.
更に,主人公が最後に聞かれる質問は三銃士という文学作品から,銃士の一人の名前を当てるというものであり,その意味でも文字通り応えは書いてある,という事になる.その意味では文学作品へのリスペクトとも取れる.
この三銃士は物語の冒頭で映画内に登場しており,かつ三人目,即ちアラミスはヒロインのシンボルとして扱われる大変に重要なもの.それを最後に,そのヒロインとの運命的な再開を果たし,かつ運で掴み取る流れは,正に全てのモチーフを一気に巻き込んだスパイラルな展開を見せる.広告と本編両方の質問を知っていると理解しやすい流れだ.
一方で主人公がそうして全てのストーリーラインを巻き込んでミリオネアとなる一方で,その兄は札束にまみれて銃殺される道を選び,最後に"God is great"と言うのはあまりにも強烈なコントラストだけれども,この台詞を言わせた理由は上の"It is written"に絡んでいる事は間違い無いものの,死なせた理由は一度観た限りでは残念ながら掴みきれていない.短絡的な見方では,双方の台詞とコントラストのつけ具合を見る限りキリスト教的な美徳感を出したかったのだとも取れるけれども,それではあまりにも短絡的過ぎて好きではない.
余談になるけれども,確か4月頃に始まる日本での公開を考えてみると,この一連のストーリーの流れを知った上では"It is written"をどう訳すかによって,物語の解釈が随分と変わるのは明らかで,これをプロの翻訳家がどう料理するのかは興味深いところ.キリスト教的なイディオムがあまり普及していない日本ではそもそも"It is written"のオリジナルの意味は通用しにくいだろうし,かといって単純に運命と訳してしまうと作品の文学的性格を損なってしまう上に,日本では割とポピュラーだと思われる三銃士+ダルタニアンとの絡みが薄くなってしまい,楽しみが減ってしまう.
この映画の監督はイギリス人だけれども,劇中に一つ面白いシーンがある.それはクイズの司会者がイギリス訛りの英語でクリケットに関する質問をするわけですが,それがそんなのイギリス人かオーストラリア人しか知らないよ,と突っ込みたくなるイジワルな内容.それを態度まで意地悪く質問した上に,親切に助け舟を出すように見せかけて,逆に間違えるように仕向け陥れようとするが,主人公はそれを信用しなかった事によって正解を言い当てる.
この一連のやり取りは,インドがかつてイギリス領であり,それから独立を成し遂げた事を思い起こさせる.この質問に限らず,このショー全体が見るからにその事の縮図であるけれども,イギリス人の監督がこれを撮ったというのが面白い.また近年のインドという社会への資本主義,西洋化,グローバリゼーションによる影響の感情的な側面を端的に表したものと見る事も出来る.
本来の僕の目的であるこれらの影響が,作品中どのように表れているか,という事については,制作側は随分と気を使ったように見える.街の景色や服装といったわかりやすいシンボルについてはもちろんの事,画面の色,明るさ,劇中使用される言語の比率に至るまで細かくコントロールされていて,観ていて飽きが来ない.それらを列挙して簡単なペーパーを書かなければならない僕には幸いな事である.
インド映画と言えば歌って踊ってのイメージが強いけれども,この映画は冒頭にマトリックスよろしく子供たちがスラムを駆け巡ったかと思えば,その後はとんとそういうシーンに恵まれずにエンディングまで流れてしまう.一方で音楽はタブラなどのインドの伝統楽器やそのリズムをモチーフとしたとてもリズミカルなもので,観ている側が踊りたくなるもの.参考までにタブラというのは一度聴いたら忘れないと思うこんな打楽器です.

インド映画なのになぁ,と先入観満載で少し残念な気持ちで最後まで観ていると,やってくれました.エンディングクレジットに入ると同時に,まるで何事も無かったかのように踊り始める出演者とエキストラの山.これだよこれ!
同時にその期待感への回答と共にもう一つ見えたものが.映像が流れる前の音楽のイントロを聴いた瞬間,座頭市が頭を過る.アレ?なるほど,その後に続く映像の入り方とかカメラワークが確かに北野武の座頭市のエンディングを彷彿とさせる.これって座頭市へのリスペクト?それとも座頭市がインド映画の影響を?双方共にパーカッション中心の楽器構成というのも相まっての事もあるのでしょうが,いずれにせよ,こんなところで座頭市にお目にかかるとは意外や意外.
そういえば最後に一つだけわからなかった事がありまして,それは踊りの舞台である駅構内にて画面中央に映し出されたデジタル表示の時計とその時刻.環境の明るさを覚えていないけれど,何故か夜だと思っているので恐らく夜だったのでしょうが,デジタル時計の時刻が丁度1時になる五十数分に踊り始めて,1時が少し過ぎたところで暗転しスタッフクレジットへと遷る演出.最初に時計の時刻に気がついたのは00:59:12の場面で,最後に観たのは1:01:13の頃.あの場面で何故あの時刻の時計を映したのか,気がついたところでは唯一意味するところを量りかねる演出でした.ああ,今晩はきっと気になって寝られない.どなたかこれの意味するところがわかりましたら,この哀れな寝不足をどうかお救い下さいませ.



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