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化学好きに捧ぐ

  • 2009/02/25(水) 16:51:26

本日最初のGeographyのクラスが終わり,暫しクラスメイトとグループプロジェクトの話をしてからクラスルームを後にし,いつものように混んでいる食堂で明らかに割高な昼食のサンドイッチを購入して外で食す.続いて質問したい事があったので,物理の教授を訪ねてさぁこれからとバックパックを開けてふと気がつく,ノートが無い.
怠け者なので,今セメは教科が少ない事をいい事に,ありとあらゆるモノを一冊のノートとそのフォルダに詰め込んでいたのが,一気に行方不明である.多分さっきのクラスルームに置き忘れたか,クラスメイトの誰かが間違えて持って行ってしまったのだろう.ああ,なんと間抜けな私.
というわけでたまには息抜きを.まずは下のビデオから.

曲名は知りませんが,ビデオ名のThe element songを日本語にするなら元素の歌.いやぁ,初めて聞いた時は爆笑ものでした.何という完成度の高さ.闇雲に元素番号順に並べ立てるのではなく,英語的に聴こえが良いのはもちろんの事,ハーバードのネタを持ってくるのがその筋の人にはとても受けが良いわけです.ちなみに,うちのカレッジには,これをクラス内で皆の前に立って歌えたら,DをCにしてくれる化学の教授が居ます(笑)
この曲にはもう一つ,元素名をトンでもない速さで連呼している以外にも笑えるツボがあります.真相は以下に.

これはThe Pirates of Penzanceというオペラ,正確にはComic Operaの一幕です.このオペラを知って言えればよりおトク,というわけです.英語で書かれているという事もあり,こちらでは割と親しまれている作品のようで,他にも探してみるといくつかパロディ,と言ってもこのように元がパロディなので,パロディのパロディがいくつか見つかります.

以下はちょっとした心理学に関する単語がわかるとおトクなバージョン.DSM-IVというのはDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 4th Editionの略で,日本語に訳すなら精神障害の診断と統計マニュアル第四版といったところでしょうか.こちらでの精神障害は基本的にこれに記載されている定義と診断基準に基づいて,判断が行われます.


さらに下はその筋のネタがわかるとおトクなバージョン.




はっ!なんだかいつもとは随分と違う場所へ来てしまった感があるので,とりあえず最初の動画に戻りましょう.
この曲の作者は動画にもある通り,Tom Lehrerという人です.ハーバードの院で数学を専攻して,MITで政治学の教壇に立ち,そしてプロのミュージシャンとして活躍していたという,曲に負けず劣らずの人です.1928年の生まれで今もご存命です.あんな曲をさらっと歌ってしまうぐらいですから,もちろん他にもいくつか面白い曲があるので,ご紹介したいと思います.

画面の人は単なる口パク役であります.上手い事を考えるもんです.曲の中程でBase 8が何とかというシーンがありますが,これは8進数の事です.

最後はご当人によるコレ.

特にSociologyの歌が素敵です.一見単に言いたい放題言っているだけのように聞こえますが,ちゃんと英語の歌になっております.例えば,フレーズの終わりの発音に注意して聞いてみてください.続きのフレーズが似たようなサウンドで終わる,rhymeになっている事がわかるかと思います.一番最初の元素名を連呼した歌ですら,上手い事処理してあります.わかりやすい所では,最後のHarvardとDiscoveredの組み合わせでしょうか.

何というか,アレです,オペラ勉強してこんなのばっかり覚えてます物理専攻です.ダメだこりゃ.



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ガリレオに会ってきた

  • 2009/02/23(月) 11:45:58

突然ですが今年は世界天文年です.何故ってかのGalileo Galileiが初の天体観測を行ってから400年目に当たるからだそうです.国連などが主体となって定められたもので,ちゃんと"The Universe: Yours to Discover"というロマンチックなスローガンまであります.日本では皆既日食の頃あたりに,割と頻繁に目にする日が来るかもしれないし,来ないかもしれません.
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というわけでガリレオ先生に会ってきました.場所はCypressから車で小一時間ほど離れたPasadena City College.ご自慢のお手製テレスコープと共に記念撮影.はい,毎度の事ながら私めは撮る側ですので,写真の手前側におります.なので裏返してみると見えたり,は残念ながらしません.映っているのはガリレオ先生を含む講演者のお二人を中心に,Cypress CollegeのEngineering and Physics Club (EPC)の面々であります.EPCというのは所謂アレです,ペットのハムスターをシュレディンガーとか命名して狂喜するNerdsとかGeeksの集まりです.Bio Engineering専攻のプレジデントからして,将来の夢は人体改造でスーパーマンを作る事なので,どれほど怪しい団体なのか良くわかります.
おっと,これ以上書くと冗談か本気なのかわからなくなるので,とりあず本題へ.この日は写真中央のお二人,妙に時代錯誤な格好をしている方々をスピーカーとして,主にガリレオの生涯とその業績について,一般市民を対象としたレクチャーへ参加してきたのでありました.こんな格好をしていますが,女性の方はカリフォルニア工科大学の教授で,男性の方は友人の役者との事.
このPasadena City Collegeでは,地理的に,そして恐らく同時に政治的にカリフォルニア工科大学(Caltech)やジェット推進研究所(JPL)に近い事もあり,それらの機関からスピーカーを招いて,このように月一で割と面白いタイトルで一般向けのレクチャーが執り行われています.例えばNASAがついこの前,火星に探査機を送った時にも,それのプロジェクトに実際に関わっている人がスピーカーとして壇上に立つんですね.まったく,なんと羨ましい.
レクチャーの内容もスピーカーの格好に負けず劣らず破天荒なもので,開始早々に切り出した事が,アメリカじゃコロンブスが地球が丸い事を証明しただなんて,しばしば言われているけれども,既に紀元前には古代ギリシャでアリストテレスがそんな事は当に見抜いて地球の直径まで計算してたんだぜスゲーだろー!とコロンブスファンのプライドを傷つける所から切り込んできまして.それに続いて,言う事が次から次へと際どい際どい.
ガリレオと言えば宗教裁判が有名かと思います.今でこそ地動説を唱えても異端審問にかけられる事は滅多に無いでしょうが,実は似たような構図はまだ存在しているんですね.例えばアメリカでは進化論に繋がる学説を下手に唱えると,それは聖書の教えに反するので,お国からお伺いがかかったります.ちょっとまてよ,と.講演でもスピーカーが実際に関わった事のある事例として,ある学者が,太陽がその寿命を迎えた後に白色矮星になるという学説を唱えたところ,お国からお伺いをたてられた事があるそうです.理由はその学説が進化論を連想させるから,だとか.そういう不都合なものは全部,仮説止まりにしておけば聖書の立場も保たれるというわけです.
とまぁ,無駄な知識を背景にして聞くとけっこうな内容のレクチャーだったと思うわけですが,同時にそのエンタテインメント性の高さは特筆すべきもので,現に終了後はスピーカーの周囲には子供の人だかりが.世界天文年に呼応したイベントだった事を考えると,大成功だったと呼べるでしょう.
今回に限った事ではありませんが,こういう場に立つ有名大学の教授や,研究員の方々はとてもプレゼン能力に長けています.単に科学的なテーマには付きもののデータや数字の示し方が上手いとか,聞き手のレベルを理解しているとか,そういうものだけではなく,表現の方法を良く吟味しているなと.最も,言わずもがなですが,こういうレクチャーの目的の一つは,自分たちの研究に対する大衆の支持,ひいてはお国からの予算を確保しやすくする為の手段でもありますので,そういった事に長けた喋り手を持ってくるのは当然といえば当然でありますが.
ともあれ,今回の一番の収穫はこの写真でしょうか.こういう,いつもとひと味違う雰囲気はクラブにとって良い宣伝材料となりそうです.EPCというと,どうもこうNerdsとかGeeksとかOtakus(Otakuの複数形)の為の集まりのように思われていそうなところを誤摩化せそうで.



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中国を訪れてみて思う事

  • 2009/02/16(月) 17:00:31

大連を訪れた時の事をちょっと書くつもりが,いつの間にかシリーズになっちゃったよ第4回目の今日は,旅行三日目の写真から.
この旅行を計画してくれたBrandon曰く,中国という土地でも大連は特別なのだとか.日本人からすると,歴史的な観点から,そりゃ旅順とか満州とかいろいろと思いつくけれども,現代の大連を特別なものにしているのは,その著しい経済発展にあるという.旅行三日目は,そんな大連の経済発展著しい地区を見に行く事に.
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確かに,そういう場所は町並みが随分と違うんですね.前回までの記事の写真と比較してみると,一目瞭然です.街頭のオブジェクトや建築物のデザイン,路面の舗装具合まで違います.中央の写真,よく見るとこの巨大なビルの入り口には金元大酒店と書いてあります.なんて巨大な酒屋,と思うのは恐らく日本人に共通で通じるジョーク.中国では酒店と書いてホテルの意味なんですね.右の写真は街頭の一コマ.国が違えば交通ルールも異なるもの.したがって道路標識にも見慣れないものがあるわけです.各車線の上にいろいろと矢印がついていますが,始めて通ったら恐らくどこをどう通れば良いのか迷うでしょう.ちょっと視線を落として縦に並べられた標識に目をやると,ラッパのシルエットに禁止マークがついてますが,この近辺でラッパの演奏禁止って事でしょうか.いやいや,騒音行為禁止とか,あるいは車のホーンを鳴らすなという事かな?謎です.
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そうしてまた市街地を抜けて暫く走ったところで辿り着いたのが,金石灘.何でもいろいろと珍しい地層や化石の見られる場所だとかで,石の博物館のような場所もありました.そこで見たのがこの亀裂石.なるほど,変な形をした岩の多い場所だそうですが,恐らく波による浸食によって形成された,複雑な形をした海岸の風景も面白い.
この間にもいくつかまわった所があるのですが,今日はもう一つ書きたい事があるので,話はいきなり飛んでまた大連市内へ.見晴らしの良いテレビ塔から市街地を一望.今改めて見ると,LAよりよっぽど高層ビルの多い街なんですね.
この後もちょこちょことまわって,最後の夜には大変豪華な中国料理を味わって,その翌日帰国したのでありました.
そういうわけで旅行の話はこれくらいにして,いつものトーンへ.中国という国には個人的にいろいろと思う所があります.恐らく,日本人で一度でも小学校や中学校で歴史の教育を受けた者であれば,または毎日新聞を見る人であれば,この国に何かしらの思いは感じることでしょう.
僕自身は,割と小さい頃から731部隊や強制連行の話を知っていた事もあり,その後も南京や満州に関する事を独学で学んだりしていました.一方で中国という国に関しては無知であったとも言えます.こういった局所的な,少なくとも中国という国のスケールに対しては時間的にも場所的にも,そんな事ばかりを知っても,中国という国の像は結ばないんですね.そんな褒められたものでは無い状況を変えたのが,IBSでの学友Brandonとの出会いでしょう.彼は中国からの留学生で,この旅行も彼の計画によるもの.
彼との出会いが無ければ,果たして僕は中国へ行ったでしょうか.行ったかもしれませんが,仮に,自分で中国を見たくなってそこを訪れた場合,とても狭い視点で中国を見ていたかもしれません.
人間というのは好き勝手にモノを見ます.あるモノを見たいという動機が発生した時点で,そのモノがどう見えるのかを期待し,大なり小なりそれをどう見たいのかという先入観があると考えます.とても簡単な例を挙げますと,リンゴを見たいと思った時に頭で思い浮かべるものは既に見たいモノをある程度決定しているという事です.もちろん見えるモノの物理的な姿が期待によって定義されるというわけではありません.ただ見る側がそれにバイアスをかけるのは,あまりにも簡単なのです.仮にそこに期待した見たいモノが無かった場合に,見て見ぬ振りが出来るのも人間ですし.
今回の旅行では旅順や水師営の会見所を訪れましたが,これらの場所へ訪れて見える事を期待するものは,個人によって千差万別でしょう.そこには歴史認識という予め頭の中に設定されたフィルターが存在します.特に,僕のようにその場で起こった事を本で読むか,人づてに間接的にしか伺い知る事の出来ない立場なら尚更です.かといって何も知らずに,動機も持たずに訪れて何かを得られるような場所でもないわけです.
こうして考えると,僕にとって中国という国,特にかつて満州と呼ばれていた地域へは,訪れるか否かよりも,訪れる動機が重要だったのかもしれません.この旅行では,学友が最大限のもてなしをしてくれた事もあり,限られた時間で最高のものを得られたと思っています.しかしながら,まだまだ自分の無知故に掴み損なった事もたくさんあったなとも思います.こうして記事を書きながら当時の写真を見返してみると,自分の視線や注意の行く先がわかりますので,そこから記憶を辿ってそういう事もわかるわけです.
今回の旅についてその動機を考えると,学友の招きであったと言えます.しかし中国人の友人に招待されて彼の地を訪れるとは,当時二十数年生きてきて全く想像した事の無い動機でありました.わからないものです.でもそういう動機で中国を訪れる事の出来た事にはとても感謝しています.今考えても,僕は自分にとってベストな形で彼の地を訪れたなと思えます.
この中国に限らず,今まで訪れたいろいろな場所で,仮にもし自分一人だったら見えなかった,見る事すら無かっただろうという事は沢山あります.海外に出て期待する事の一つに,より広い視点というのがあるかと思いますが,数え方の単位によっては,自分一人の視点をいくら広げようともそれは一人分の視点に過ぎないわけです.より広い視点とは,より広い自らの視野を意味するとともに,時に全く違う人の視点を借りて物事を見る事の出来る能力も指すのだろうなと,そう思う次第です.
確かに,留学の成果としてアメリカで過ごすうちに視点は広くなったと,昔の狭い視点の自分を省みて思う事はあります.それでも確実に,人の視点を経て見る景色には到底及ばない程には狭いのです.



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その日の午後

  • 2009/02/09(月) 09:37:31

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いやはや,続き物を書くのは案外気力がいるものですね.旅順を後にしてから,昼食を取ってその足で海洋生物館らしき場所へ.道中もまたパシャパシャと写真を取りながらでしたが,上にあるように,大連では国外企業のサインを頻繁に見かけます.もちろん日系のものも.大連の発展にいかにこれらの企業が関わっているのかが垣間見えます.そういえば丁度この半年後でした,米Intelが大連に25億ドルを投資して新たなFabを作ると発表したのは.確か2010年稼働開始予定だったと思いますが,今頃どうなっているのでしょうか.
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さて,例によって海洋生物館内はかなり照明が落としてあって,それはまぁ酷い写りの写真ばかりだったわけですが,いくつか,ちょっとマシなものをピックしてみました.
アミューズメント指向の水族館と言った感じでしたが,ホッキョクグマやペンギンが居たり,アシカのショーをやっていたりと,何でもありな場所でした.
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そしてまた舞台は街中へ.多数の人で賑わう,何やら大連の市政に関係している公園から辺りを見回すと,これまた大きな建築物がずらり.中央の写真左奥に写っているのは新しく出来たマンションで,一室4000万円ぐらいだとか.何と言うお値段.しかも丘の上には西洋風の城まで建っておりますが.あまりにも異彩を放つその建物が気になって上まで行ってみると,入り口には大連貝殻博物館の文字が.って,貝殻博物館デカッ!見かけに劣らず,展示数ではアジア最大だそうです.
中国に限った話ではありませんが,日本の狭さの中で育った身からすると,大陸は本当にスケールが違うと感じます.飛行機でひとっ飛びの世の中ですらこう感じるわけですから,船や陸路が主な交通手段であった昔は,これがいか程のものだったのでしょうか.蒸気船で太平洋を渡った咸臨丸のクルーは,もしかしたら簡単に手の平に世界地図を描ける今よりも,もっと大きなスケールで世界を見ていたのかもしれません.
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さて,この日の旅はまだまだ続きます.前回のエントリーからずっと続いております.長い一日でした.お次は,かつてこの地に多数の日本人が住んでいた頃に建てられたという街を観に行く事に.先日の旅順に続いて,日本人としては,いろいろと思うところのある複雑な時代に建てられたもの.その建物の前で記念撮影.確かに,町並みを見渡すと,今の大連のそれとは違うんですね.歴史の作った町並みであると感じます.
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この日の〆に訪れたのは大連外語大学.なかなか綺麗なところでした.中国は今,国内の大学にもの凄い力を入れています.何故かと言いますと,アメリカ大学,特に理系トップの学生の顔ぶれを見てみると,中国,インド系が圧倒的に多いというのは良く聞く話ですが,アメリカの居心地がいいのか,そのまま居座っちゃう人が多いんだとか.言い換えれば,海外の優秀な大学で人材を育成する筈が,結果として優秀な人材の流出に繋がっているという事です.そこで,これを解決する為に,国内の大学機関を強化して,人材を中国内に引き戻そうというわけです.留学も国策の一つなんですね.果たして日本はどうなんだろうか,と思いますがどうなんでしょうか.
その夜は洋風のディナーを食べて再びホテルに戻って就寝.当時はあっという間に過ぎた気がしたのだけれど,こうして写真を見て振り返りながら書いてみるととても長い一日だったようです.しかし手元の写真の山を見ると,まだ一日分残っております.というわけで続きはまた次回に.



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旅順へ

  • 2009/02/07(土) 17:19:00

昨日のエントリーに続いて中国大連を訪れた時のお話.
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何ともゼイタクな事に,ホテルから貸し切りのマイクロバスで旅順へ出発.始めて見る中国の風景という事もあり,道中,写真を撮りながら,日本で見る中国のイメージと,今自分の眼前に広がる光景を否応無しに比較してしまう.この時は日本との共通点を見る事が多かったけれども,今改めて見ると,やはり広い土地を持っている国だからこそ出来る作りだなと感じる.
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大連の町中を抜けると,少しずつ町並みの雰囲気が変わってくる.街中のホテルから2時間弱程走って,旅順の文字を目にする頃にはこのように街の色まで変わってくる.そうして変わりゆく町並みと,いたるところで見かける土木工事の模様が,いかにこの街が急速にその姿を変えているのかが良くわかる.中国の経済成長はしばしば数字として,日本の紙面で語られる事はあれど,それだけの変化が経済であるという事は,その速度に応じて町並みも急速に変わって行くという事なのでしょう.
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かくして旅順へ到着して,辺りを見回してみると真っ赤な帽子に真っ赤なジャケットに身を包んだ団体様がずらり.旅順中国人にも人気の観光スポットのようです.入り口横にはこのように中国語,英語,そして日本語で,いわゆる旅順攻囲戦の概要が書かれています.余談ですけれども,こういう訳の比較は面白いですね.訳はそれこそ千差万別の方法があるので,自分だったらこうするとか,異なる言語の訳を見て,意味の違いを見たりとか.
一方でこういうのって意外と突っ込みどころが多かったりします.例えば日本でも観光地に立っているこのような案内に英訳が付いていたりしますが,割と突っ込みどころ満載で,自国の文化を海外に紹介するのにこれでいいのかと悲しくなります.新渡戸稲造のBushidoがこれほど海外でウケたのは,単に書かれている事が面白かっただけではなく,彼が読み手の文化をこれでもかと尊重して書いたところにあると思います.適当でも通じればいい英語と,相手を尊敬して使われる英語は両方必要であるけれども,その間には明確な差がある,ということです.
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中へ足を踏み入れると,いかにも軍事要塞といった感じの崩れかかった掩蔽壕や先の説明書きにあった日本軍の爆破跡と思われる大穴が目に入ります.壁には数えきれない程の銃弾跡らしき穴が.何となく鹿児島は鶴丸城の石垣に残る西南戦争時の銃弾跡を思い浮かべます.
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そのまま足を進めて,少し見晴らしの良いところへ出ると,慰霊碑が目に入ります.この戦いの後に,日本人の手によって建てられたものだとか.中央の写真は調理場兼,救護所.右は掩蔽壕内の写真で,元々二階建てだったところの床が抜けたものです.
この後,コンドラチェンコ少将戦死の地を訪れたりしてこの地を去りました.余談だけれどもこの時の日本軍の司令官,乃木希典大将は政府側の兵として西南戦争を戦っている.婦人の静子は鹿児島の出身であるし,先の銃弾跡を見て鶴丸城のそれを思い浮かべたのは出来すぎた偶然でしょうか.
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次に訪れたのは水師営の会見で知られる会見所.こうして見ると,いかにもそれっぽい建物だけれども,残念ながらこれ自体は近年に建てられたものらしい.しかしこの場所で会見が行われた事は確かなようなので,その歴史的場所で歴史的写真を背景にして,学友のJustinと共にそれっぽい写真を一枚.彼も大変面白い人なので,帰国してつるむ機会があれば記事にしようかと思います.こうして紹介したくなる学友がたくさん居るのは何とも有り難い事です.
後ろの壁に飾ってある写真は,この会見で唯一撮られた一枚だそうです.建物を出ると,この写真の背景になった場所が目に入るのですが,残念ながら写真を撮り忘れてしまいました.
実はこの時点でまだ午前11時を過ぎたところ.この日の話はあと半日続くわけですが,ちょっと長くなってしまったので続きはまた次回に.



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旅順が全面開放されるらしい

  • 2009/02/06(金) 11:55:32

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こんにちは.たまたまた気分が向いたからと,久しぶりにスエードのを履いていった日に限って雨が降ったり,ジュースをこぼしたりと落ち込んでますAlbertです.スエードと言っても写真のとおり,アッパーの半分がスエードで,残りは布と組み合わせた面白いデザインのです.
マッケイですけれど,ソールもご覧の通り面白い造りになってます.この凹凸のおかげか,レザーソールのくせに雨の日でも全く滑りません.外見に負けず劣らず,内側もまた何ともけばけばしい色になってますが,ちゃんとした革です.このMagnanniというブランドはスペイン産で,オパンケ製法を使った変な形のをよく作ってますが,このも一目見てその奇抜さ加減にやられまして.パッと見,ちょっと失敗したポールスミスみたいだけれども,履いてみると足下からスペインを感じるところがお気に入りです.やはり他の男物のファッションがそうであるように,にもお国柄が出ますね.
さておき,いろいろと書くネタはあったのだけれども,ふと友人のmixiを覗いてみたところ,中国大連にある旅順が全面開放されるというニュースがあったので,今回から数回にわけて中国へ訪れた時の事を綴って行こうかと思います.
IBSを卒業した2006年の夏に,そのIBSでの級友であるBrandonの企画で,彼の故郷である大連へ,同じく他の何人かの級友と訪れる機会がありまして.このBrandon氏がまた凄い人なのですが,日本に帰るまでには記事にしていじりたいご紹介したいと思っているところです.
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というわけでいきなり大連でございます.中国なので当然,中国語なのです.でもこういう広告や町中にある表示は意外と読めたりしませんか?発音はともかくとして,意味を理解するという意味で.日本人にとって中国語って英語よりずっと身近な言語だと個人的には思います.特に勉強しなくても,日本語の知識の応用である程度は理解出来るという点において.アメリカから日本へ一時帰国した際に,空港内の掲示を見て中国を感じたのもそのせいかもしれません.
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大連へ着いたその日はとりあえず市内を見て回る事に.こういうものが生鮮食料品売り場に置いてあるのを見て,ああここは中国だなとようやく意識し始めまして.街中ですぐに目につくもの,例えばビルや車などは国際化に伴って,どんどんその国独自の要素というものが失われて行っているように思いますが,食文化はまだまだその土地を感じさせる重要なものだと思います.例えば上の写真に写っている車は手前からAudiとVolks Wagenでドイツ車,右の一番奥は恐らくトヨタ・ハイエース.他にもベンツやBMWなど,市街地に限ってはかなりの数のドイツ車が走っています.日本車も同じくです.
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その後,その食文化を皆で味わってからホテルへ.見ての通り,大変綺麗なホテルでした.留学前の学生にはもったいないぐらいで.その豪華なホテルでゆっくりと休養を取ったような取ってないような一晩を過ごし(どうも僕の学友は皆とてもとても元気がありあまっているみたいで・・・・・・),次の日はとっておきの場所へ行ってきたわけですが,それはまた次回に.



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Focus The Nation

  • 2009/02/05(木) 07:48:00

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Collegeで何かリサーチやプレゼンをする時に,あらかじめ選ばないように言われるトピックがあります.代表的なのは,喫煙問題,人工妊娠中絶,そして地球温暖化です.主な理由としてあげられるのが,これらの問題は既に議論し尽くされているから,だとか.英語で表現すると,over-discussed topicsだというわけです.
確かにこの選択は,学生自身にリサーチをさせて考える力を養い,そして意見を出させる為には効果的な事かもしれませんが,同時に学生からこれらの問題に対する興味を奪う事にもなっていると僕は考えています.現に,誰かが地球温暖化の話をすると,またか,聞き飽きた,といった具合に場の空気が一気に冷めます.地球は熱くなっているのに,人は冷める一方で,なんて上手い事を言っても仕方が無いのですが,悲しいかな,この地に住んでいてそう感じるところです.
さて,一昨年の暮れにも少し書いた気がしますが,今年もFocus The Nation -Global Warming Solutions for America-と称して,地球温暖化に関する関心を高めようと全米規模のイベントがありました.Focus The Nationの公式web siteはこちらへ(http://www.focusthenation.org/).特に今回のイベントに関する公式サイトはこちら(http://www.nationalteachin.org/).Cypress Collegeも昨年に続いて参加し,何日かに分けて数本の環境に関する映画の上映を行うとともに,この火曜にはゲストスピーカーを招いての講演会が行われました.
昨年は丁度イベントの時刻と授業が重なっており,下準備だけ手伝って本番は見られず残念でしたが,今年は幸いにしてそういった問題も無く,無事に講演に参加する事が出来ました.ちょっとしたアクシデントもあったのですが,それはまた後ほど.
さてその講演ですが.The North Pole is Sinking(http://www.thenorthpoleissinking.com/)という子供にも地球温暖化がわかるようにと書かれた絵本の著者である,Mike Matsuda氏と,そのご子息Ethanによるもので,絵本の内容を元にして,地球温暖化アメリカの教育について述べたものでした.Mike氏はCypress Collegeの属するNorth Orange County Community College District(NOCCCD)のTrusteeでもあられるようで,最初から最後まで淀み無く筋の通った講演ではありましたが,やはり残念だったのは観客席の方で,反応の鈍い事鈍い事.
Mike氏が壇上にあらかじめ置いてあったペットボトルの水を手にして,一つ質問をします.このペットボトルの水と地球温暖化の関係がわかりますか?と.暫し沈黙した後にようやく,ペットボトルは石油から出来ているよね,との声が会場から.そしてまた沈黙.いやいやそれでいいのか学生諸君!と思わず突っ込みそうになりましたが.これでは小学生レベルの回答ではありませんか.これがもしIBSの学生だったら,企画製造,輸送にかかる負担から,そこまでする価値があるのかどうか,という問題提起ぐらいは出るだろうになぁ,と少し寂しいものを感じずにはいられませんでした.おっと,自画自賛ですね.でも実際,IBSへ行けばコンビニ弁当一つ作るのにかかる二酸化炭素の排出量を答えられる学生が居るのも確かな事で.
さておき,そこで肝心の僕は何をしていたのかと言いますと,一つ悪い考えが頭に浮かびまして.恐らくこれは,こういう回答を意図して投げられたのではないか,と.そう考えると,ここからどうやって話を転がすのかを見たくなってしまうわけで,そのまま写真を撮りつつ成り行きを見守る事に.
案の定,Mike氏は上の意見から,話を拡張していきます.ペットボトルの原材料,輸送にかかるコスト,水道水と比較した場合の話,そういったコストを考えた上での水道水とペットボトルの水の品質の差に認められる価値と続いて,話は教育方面へ.
レベルの高い進学校として有名なとある高校で講演を行った時に,そこの学生へイラクで今起こっている事についてどう思うかを質問してみたところ,同じようにほんの少しの意見しか出て来なかった事.そこからアメリカ人は海外に関する関心が低く,それが知識の無さにも繋がっているのではないかと.
行き着いた先は,こちらでは小学校から高校までの教育をK-12(K through twelve)と呼びますが,その期間に発想というものを失っているのではないか,というものでした.丁度Collegeの学生というのは一般的にそのK-12を終えた後の学生が多いので,殆どの学生にとっては割と当てはまる話題かと思います.曰く,画一的な教育を受けるうちに,独自の発想というものを忘れてしまい,発明や革新的な事から遠ざかってしまった,と.
例えばホワイトボードの上に黒い点を描いたものを,小学生が見た場合と,十分に教育がなされた大学生が見た場合,どちらの方がより豊かな回答をよこすか?という質問に対しては会場から,それは小学生だろうという声が挙がる一面も.なんだかどこかで聞いた話だなぁ,と思うのは間違いなく日本人でしょう.
なんで地球温暖化の話から教育へ,と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,それが現実だという事です.教育から変えていかなければ,アメリカの温暖化対策は進まないでしょう.一般の関心度の低さがそれを象徴していると僕は考えます.関心度を高める事から始めないと,というわけです.講演の結論もそういうものであったと記憶しています.
講演に続いて流された,イベント主催提供のビデオでもいかに温暖化対策へ興味を持ってもらうかに終始していました.温暖化の仕組みや今後考えられる環境への影響については一言もありません.それよりも温暖化対策を進める事によるメリットをこれでもかと並べ立て,温暖化対策は子供のため,子孫のためになる.よりよい生活が得られる.そしてこれは稼ぐ為のチャンスである,と.
二酸化炭素の排出量調整を実施する事により,技術革新が進み,それによる雇用の拡大,また排出量取引により新たな市場が生まれるから,ビジネスチャンスは大きいですよ,と.ここまで書けば言わずもがなですが,このビデオはオバマ新政権のやり方,政策をとても意識したものに仕上がっていました.これによってアメリカの温暖化対策が一気に加速するとは思えませんが,多少の追い風ぐらいになってくれれば,と思う所です.
さてそのビデオも終わりに差し掛かった頃,おもむろに会場に入ってきた人が警報機のスイッチを押してそのまま退出.館内に耳障りなビープ音が響き渡ります.はい,その日は丁度,何らかの緊急時を想定した訓練が行われる日だったのです.仕方が無いので講演者共々ホールを出て,日も暮れてすっかり暗くなったキャンパスへと避難.避難の仕方から見て恐らくこの時の想定シナリオは火災でしょうか.
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実はこの話にはオマケがつきまして.同じ日の朝,丁度キャンパスに着いた頃に鳴り響くサイレンが.そうです,同じ日に二度も訓練の影響を受けてしまいました.朝方ではクラスルームに行ってみるとドアが閉まっており,その前でフラフラしている同じクラスの学生が多数.この時はとにかく建物内に潜んでカギをかけて大人しくしておくというもので,想定シナリオは銃撃犯がキャンパス内に侵入したというもの.他にも今まで聞いたところだと,地震,テロ,爆弾,ガスと実に多種多様な想定シナリオがあるようで,ああ,ここはアメリカだとつくづく思います.
ともあれ,その訓練のおかげでそのままイベントは解散となりまして,数十分後サイレンが収まった後に関係者だけホールに戻り,恒例の客席に残されたゴミ拾いをして帰宅となりました.いくら避難訓練が入ったからとは言え,これが起こる可能性をあらかじめ知っていた事を考慮すると,残されていたゴミの量にはため息の一つも出ます.環境保護を題材にしたイベントでこれか,と.
余談になりますが,オバマ氏の就任式の時も,報道を見て印象に残ったのは後のゴミの山だったります.人出が史上最大なら,ゴミの山も史上最大だったとか.エコでグリーンな政策を掲げる新大統領への歓迎にしては些か配慮にかけるように思いますが.アメリカなんてそんなものさ,と言うのは簡単ですが,今回の講演で,少しでも学生の意識が変われば,と思う次第です.



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